四季報そよかぜ 2020年10月号

音楽で楽しく健康に

脳神経リハビリ北大路病院
音楽療法士 谷口奈緒美
 
 
皆さんは“音楽療法”という言葉を耳にされたことはありますか?
日本音楽療法学会の定義では「音楽のもつ生理的、心理的、社会的働きを用いて、心身の障害の回復、機能の維持改善、生活の質の向上、行動の変容などに向けて、音楽を意図的、計画的に使用すること」とあります。
では、音楽には具体的にどのような働きがあるのでしょうか?
 

皆さんもご経験のある“歌う”ことで考えてみましょう!

 
  ・声を出す(発声)。
  ・唇や舌など口の周りや顔のいろいろな筋肉を動かす。
  ・嚥下(飲み込む)機能を維持改善する。
  ・心肺機能を維持改善する。
  ・自分の声を聞き取る。
  ・音程や声量・リズム・速度・タイミングなどの調節をしながら発声する。
  ・歌詞や音符を読む(視覚情報を読み取る)。
  ・歌詞やメロディから思い出など記憶の想起につながる。
  ・仲間と一緒に歌うことで一体感や達成感を得られる。
  ・ストレスを発散、気分を解放させる。
  ・自分の思いを表現する。           などなど。
 
 
このように普段何気なくしている“歌う”ということでも、身体や脳のあちこちを使い筋肉を鍛えたり、脳の血流がアップし右脳と左脳を行き来する橋(脳梁)が活性化し強化されると言われています。他にも楽器演奏(音を出すだけ、リズムを取るだけでもOK!)をすると、もっといろいろな部位を使い、楽しさが増したりします。
 
体が動くと心が動く!心が動くと体が動く!🕺✨

また、お好きな音や音楽を聴くだけでも、気持ちが落ち着いたり元気が出たりする効果があります。

 
1日1回歌を歌う♪ 
音楽を聞きながら体を動かす♪ 
食事の前に1曲歌う♪
 
など、ステキな音楽を日々の生活に、リハビリに取り入れてみませんか?
皆さんもぜひ“音楽の力”を実感し、楽しみながら身体も脳もあちこちいっぱい使って動かして、ますます健康にお過ごしください!

 

 

わからないということについて

在宅支援事業部
相談室 主任 上野ちあき
 
 
12年前、当院の前身である「石野病院」に社会福祉士として入職しました。石野病院が回復期リハビリテーション病院への転換を予定し、救急指定の告示を取り下げた翌日の入職でした。
 
介護施設で勤務する中で病気と共に生活する方を支援したいと思うようになり転職したものの、病棟の雰囲気に圧倒され、ベテランの理学療法士の方に「病気のことが分からない者がここにいていいのかと思ってしまう」と弱音を洩らしたところ、「分からない方が、患者さんの立場に立てるんじゃないか」と助言を頂いたことを覚えています。
 
 あれから新病院への移転を経て回復期リハビリ病棟を立ち上げ、もうひとつの「障害者施設等一般病棟」でもリハビリテーションの対象になる患者さんをお受けし、退院支援を行うようになりました。この十数年間でさらに病院の機能分化や保険制度の改定は進み、多くの病院で地域連携部門の配置が進んだ一方、患者さんやご家族のみで様々な制度や社会資源の情報を整理し、道筋を立てていくのは難しいこともあると思います。
 

現在の北大路病院相談室では・・

 現在当院の相談室には医療ソーシャルワーカーとして社会福祉士3名が配置され、互いに相談しながら仕事を進めています。患者さんのご相談をお受けし話を重ねていくと、その方が抱えている問題がより個別化され具体的になっていき、さらに分からないことがでてきます。
 
その場で対応が難しければ、お調べさせて頂いて後日お伝えすることもあります。「何を説明したか」にまして、「わからないことは何か」「お伝えしたことをどのように受け取って頂いているか」ということに気をつけながら対応させて頂きたいと思います。
 
わからないことや不安なことがあればぜひお声かけ頂き、意思決定にお役立て頂きたいと考えています。

 

 

 

理事長推薦 日本のロック・フォーク・ポップス名盤
第2回 『黒船』 サディスティック・ミカ・バンド
きたおじさん
前回から、「日本のロック・フォーク・ポップス名盤」と題して、加藤和彦を中心に、京都にゆかりの深いアーティストの作品をご紹介しています。
 第2回目は、加藤和彦が、当時彼の奥さんであった京都精華大学出身のヴォーカリスト・ミカと、1971年に結成したサディスティック・ミカ・バンドのセカンドアルバム『黒船』です。
 
ビートルズやピンク・フロイドを手掛け、当時世界的に有名であったクリス・トーマスのプロデュースにより、1974年に発表されました。メンバーは加藤とミカの他に、後にYMOを結成するドラムの高橋幸宏、その後日本にフュージョンブームを巻き起こしたギターの高中正義、尾崎亜美のご主人でありプロデューサーとしても活躍しているベースの小原礼、やはりプロデューサーとしても活躍しているキーボードの今井裕という超豪華な面々です。
 
クリス・トーマスの意向が色濃く反映されているのでしょう。サイケデリックでプログレッシブな、少し憂いを含んだブリティッシュ・サウンドが随所にちりばめられています。74年に日本で誕生したとは思えないほどのクオリティの高い作品であり、後の日本のロック・ポップスに大きな影響を与えました。
 
加藤とミカの離婚により、1975年にバンドは解散してしまいますが、1989年にヴォーカルに桐島かれんを迎えて再結成しアルバム『天晴』を発表、2006年には木村カエラを迎えて再々結成しアルバム『NARKISSOS』を発表します。
 
どちらのアルバムも『黒船』に勝るとも劣らない傑作ですが、やはりその時代における衝撃度を考えると、『黒船』に比べるべくもありません。『黒船』の中でミカが歌っている「タイムマシンにおねがい」を『NARKISSOS』の中で木村カエラも歌っているのですが、技術的には木村カエラの方が明らかに上手いにも関わらず、ミカのエキセントリックな歌声の方が耳にこびりついて離れません。聞き比べていただければ面白いと思います。
 
医師・音楽療法士 岡田 純

 

 

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きたおじさん
当院院長 岡田達也撮影による自信作です。皆様、素敵なコレクションの一部をどうぞご覧ください♪
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