楽で安全な座り方について

きたおじさん

多くの方から「立ち座りがやりにくい」と聞かれることが多いです。
前回のテーマは「立ち上がりについて」でした。今回のテーマは「座り方について」。

座る時に多いのが、どっすん座りになってしまう、ゆっくり座るとしんどい。

その原因としてよく見られるのは、抗重力筋と言われる背中・お尻・太もも・ふくらはぎのどれかの筋力が落ちている人が多いです。

また、どっすん座りは圧迫骨折(背骨の骨折)の原因にもなります。

そこで、今回は楽で安全に座れるポイント!をお伝えします。

座りやすい動作方法

  1. 立位姿勢の状態で、片方もしくは両手の手を肩の高さまで挙げる
  2. 前かつ下に物を置くようにお尻を下げて、膝を曲げていく
  3. 物を置けたと思ったらお尻を後ろに下げて座る

この一連の流れを3秒~5秒位で行えるように練習していくことで動作が楽になると思われます。

普段からこの方法で行うことで筋力強化や、歩きやすさにも繋がるかと思います。

そして、この3ステップの中で一番重要なのは②になります。

②の写真にもあるようにお膝よりも頭が前に出ていることが何より重要です。そしてこの時、お尻はお膝よりも後ろにあってちょうどバランスが取れているんです。

もし、この時頭がお膝と同じ位置もしくはお膝より後ろにあったならどうでしょうか?
そうです、「どっしん」と座ってしまうのは目に見えていますよね。

安全に座るには、座るときに頭がお膝より前に出ているかを意識していただくことが重要です。

ちょこっと!リハビリ知識 30秒椅子立ち上がりテスト(CS-30)

30秒椅子立ち上がりテストは、簡易的に足の筋力評価ができる評価法です。

30秒間に椅子から何回立ち上がることができるかを数えます。

※両腕は胸の前で組み、立ち上がる時に使用してはいけない。

立ち上がって座るまでを1回とカウントし、30秒間で何回立ち上がれるかを測ります。

この回数が14.5回未満の場合、転倒リスクが高いと考えられています。